子供は世界の宝物、その大事なお子様が元気で健やかに成長されることは全ての親御さんの願いだと思います。
しかし、時にして天は病と言う試練を与えることも現実です。
私は約40年間にわたり瀬川小児神経学クリニックの副院長として小児神経の臨床現場で診療、研究に携わってきました。
この間に1万数千人余りの患者さんを診させていただき、私自身多くを学んできました。
特にチック並びにチックが重症化したトゥレット症候群の患者さんや睡眠障害や発達障害のある患者さんは数多く診察してきました。
更に小児神経の病気としては難病と考えられる病気の診療や研究にも努力を積み重ねてきました。
具体的には、瀬川先生が発見された瀬川病の診療と研究、小児重症筋無力症が本邦に高頻度にみられることは瀬川先生により見出されましたが、それらの患者さんの診療と研究、レット症候群に関して、これが特別な発達障害であることを世界に先駆けて報告し、世界の小児神経科医と共にその治療法などを研究して参りました。
そして、患者さん、そのご家族に寄り添って過ごした日々の中で症状が緩和、改善されて見せてくれた笑顔が一つの支えでありますし、また厳しい治療を継続して頑張っておられる患者さん、そのご家族と共に闘っていることも自分の人生の大事な一部分です。
この度、私は「野村芳子小児神経学コンサルティング」を立ち上げましたが、多くの皆さんに小児神経の病気について理解を深めていただき、長期にわたる病気との闘いに希望と勇気をもって立ち向かって欲しいとの思いが根底にあります。
小児神経の病気は少し分かりづらい部分もある分野ですので、このサイトを通じて理解を深めて頂ければ幸いです。
なお、瀬川小児神経学クリニックは瀬川昌也先生のご逝去に伴い平成26年12月に閉院となりましたが、私は今後とも先生の初心を胸に秘めて小児神経の診療、研究、教育に努力を続けて参ります。
平成27年4月
野村芳子小児神経学コンサルティング
代表 野村芳子